STAFF'S VOICE

スタッフの声

三上 賢

──統括部長としての社内での役割、業務内容を教えてください。

統括部長の業務内容には、営業管理と製造管理の両面があります。
お客様に直接対応する営業の面で求められるものは、お客様に満足していただけるサービスの提供と、売上目標の達成。
一方、製造の面で求められるものは、製造効率および品質の向上。そして、技術者たちが働きやすいと感じるための環境づくりです。
こういった両面の管理が、私の業務となります。

──入社から現在に至るまでに担当していた業務を、長谷金属の変化と併せて教えてください。

私が入社した1998年、長谷金属はまだシャーリングだけを行っている材料屋さんで、私は鉄板を切断する現場仕事を担当していました。
当時の長谷金属は、シャーリングの機械が5台のみ。現在の第一工場しかありませんでした。

しかし、その後はシャーリングだけにとどまらず、お客様からの要望を受け板金加工もするようになったのです。
その頃の私は現場の技術者として勤務していました。かしめナットなどの作業の他、客先への納品にも度々伺っていました。
社員数は、事務職も含め15人ほどだったと記憶しています。

現場で製造の仕事をしつつ、納品などの機会でお客様とお会いすることが徐々に増えていき、入社から8年後、30歳くらいのころはお客様対応、納品・見積など営業の仕事が主になっていましたね。

製造業なので、もともとは会社全体が「製造主体」の考え方でしたが、2023年頃から「営業主体」の方針に転換が始まりました。
つまり「お客様のニーズを起点とし、それにどう応えるか」という考え方です。

方針転換に伴い、「営業」と「製造」で分かれていた部門も「営業製造統括部」としてまとまりました。
そうして、私が営業部長から統括部長へ就任となったのです。

営業の立場では、お客様から受けたリクエストを的確に製造現場に伝え、要望に応えることがミッションです。
お客様から受け取る図面や仕様書には書かれていない様々なニーズを汲み取り、現場の技術者にしっかり伝えることを大切にしています。

製造工程の段取りや進捗管理といった「工場長」に近い仕事は、4名の課長に任せています。

──自信を持ってお客様にアピールできる長谷金属の強みを教えて下さい。

もともとは材料屋で、それから板金加工をはじめ、さらに溶接、塗装、ついには機械加工や組立も請け負うようになりました。
これらの工程が一社でカバーでき、そして社員数も60名と非常に多く、さらに増員を進めています。
これだけの設備と人員をもつ金属加工会社は、おそらく他にないでしょう。

中国の金属加工会社に発注している国内メーカーも多くあります。コロナ期の到来で、中国から全く製品が入ってこない時期が過去にありました。

そのような状況においてもイレギュラーなご依頼に対応できたのが、私たち長谷金属です。超短納期の納品でも柔軟に実現できる体制が功を奏し、多くの急なご依頼に対応することができました。

こういった点が長谷金属の強みであると、私は自信を持っています。

──新しい分野(製造工程)に会社としてチャレンジしたことが、過去に幾度もあると思いますが、その時の会社の姿勢はどういったものだったのでしょう?

先代の社長が、強いチャレンジ精神を持った方でした。
お客様からのリクエストにも決して「できません」とは答えず、できる環境を自ら作っていく考えをもっていました。

積極的なチャレンジ精神にあふれるその姿勢こそ、もともと小さな材料屋だった弊社が、溶接、機械加工、組立までを一貫生産する、充実した体制づくりの基盤となりました。

──これから先、どのような人とともに働き、お客様の期待に応えることができる会社にしていきたいですか?

国籍、年齢、経験、性別を問わず、人柄と、今まで経験したことがないものにチャレンジする精神力がある人材を積極的に採用しています。経験者採用もありますが、未経験者のほうが圧倒的に多いですね。
製造業が全くの未経験でも、「ものづくり」に興味を持つ人が多くエントリーしてくれている印象です。

長谷金属では、どの工程でも一人一人が図面を見ながら製造をしていかなければならないので、経験を問わず、まずは図面を覚えてもらいます。
そこから自分の専門の工程、さらには他の工程をサポートすることで経験を蓄え、自信を持ってどんどんやっていけるようになってもらいたく思います。

個人単位の生産性ではなく、チームの生産性に貢献できるような人材を、高く評価していきたいと考えています。